エロTシャツのさじ加減: " 女性誌でよく見かける言葉に「キッチュ」というものがあります。簡単にいえば「確信犯的悪趣味」という意味で、こんなに陳腐、もしくは、センスの悪そうなアイテムをコーディネートに取り入れることができる私ってス・テ・キ!(センスが良いモノを知らないと、こういう高度な真似はできない)というある種のスノビズム(優越感ゲーム)みたいなものです。チープでポップなアクセサリーやアバンギャルドすぎるデザインに対し、「悪趣味」と言ったら言葉の響きが悪いので、「キッチュ」という言葉を使ってオシャレ感(エレガントさ)を漂わせているわけです。
男性誌ではこの「キッチュ」という言葉はほとんど出てきませんが、男性が着る夏のエロTシャツ(以下エロT)は感覚的に「キッチュ」に通じるものがあると思いませんか?Tシャツは自己主張とよく言われますが、もちろん、俺はエロいんだーと主張しているわけではなく、こんなに派手でセクシーなTシャツを着ている俺ってロックでカッコイイ!と主張しているはずなので。
streetjack5月号(2008年度)の調査によると、エロいグラフィックTシャツは、渋谷の女性には、カッコイイ48%、キライ15%、どちらでもない37%と肯定派が多いのですが、原宿の女性だと、カッコイイ24%、キライ36%、どちらでもない38%と厳しい結果になっております。
ギャル以外にはウケが悪そうな感じですが、それでも、夏のエロTは男のロマンです。いかにエロく面白いTシャツをオシャレに着こなすか。それを楽しむのです。エロとオシャレの境界を探るのです。そのバランスを見極めるのです。夏だけに許された贅沢です(別にTシャツが着れるシーズンならいつでもOKですが、なんとなくイメージ的に夏)。
おそらく、若者には、セクシーな女性のフォトプリントが一番人気だと思いますが、大人はそんな露骨なプリントでロックを叫ぶのではなく、さりげなくエロTを着るのが粋でしょう。アンクルシャーマンやFUCKOFFなどのギミックTシャツをさらっと着るのです。それが大人の余裕というやつです。ユーモアです。遊び心です。たぶん(笑)
というわけで、前置きが長くなりましたが、古着屋でチャンピオンのTシャツを探していたら、偶然にもナイスなエロTを見つけましたので、買ってしまいました。ここから先は女子禁制です。女性ファンが減るかもしれないので(笑)
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